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2020-01-12から1日間の記事一覧

書評ーたいへんよくできましたー伊坂幸太郎著「ゴールデンスランバー」

ある日突然首相殺害の犯人に仕立て上げられた一人の男。彼に冤罪を帰せるため張り巡らされた何重もの罠、そして、それに立ち向かう仲間たち。そんな逃亡劇をビートルズの名曲を織り交ぜながら展開するのがこの作品である。 個人的には、今まで何人もの人を傷…

書評ー己の職責を全うするために命を賭した男たちー辻原登著「韃靼の馬」

かつての日本には、自らに課せられた職責を全うするために、自己の利害を顧みない男たちがいた。時には、そのために自分の命を落とすことも。 そんな血のかよった人間ドラマを楽しめるのが対馬藩と朝鮮を舞台に、幕府と対馬、朝鮮との交流を描いたこの「韃靼…

書評ー救世主って何?ーリチャード・バック著、佐宗鈴夫訳「イリュージョン」

いつか救世主がこの世界を救ってくれる、日本人には荒唐無稽な考えに見えるが、キリスト教圏の国にとってはなじみのある考えであり、聖書の基礎知識があればより楽しく読めること間違いなしなのが、この「イリュージョン」である。 遊覧飛行で各地を回ってい…