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2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

書評ー二匹目のドジョウはいなかったー井沢元彦著「逆説の世界史①」

井沢元彦氏といえば、かつて逆説の日本史で新たな着眼点を提示し、ベストセラーを記録した人物である。今回は、その世界史編ということで期待を膨らませて読ませていただいたが、逆説の日本史ほどの衝撃はなかった。 もちろん、ピラミッドの建設理由や活版印…

ハードルを越えられなかったプリズンブレイクシーズン5

私は、プリズンブレイクシーズン1は海外ドラマの中でも1、2を争う面白さだと思っている。その後のシリーズもクオリティはやや下がったが、私の中では大変見応えのあるドラマだった。 しかし、今回のシーズン5については、粗さが目立つ内容となってしまった。…

書評ーまいたものを刈り取った男ー雫井脩介著「火の粉」

果たして人間に人間を裁く権利などあるのだろうか。そんな根源的な疑問を投げかける小説である。ある男が殺人事件で捕まったが、その男の自白は強制的に引き出された可能性が高く。裁判官は無罪の判決を下す。ここまではよくある話なのだが、この小説の秀逸…