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書評ー二匹目のドジョウはいなかったー井沢元彦著「逆説の世界史①」

  井沢元彦氏といえば、かつて逆説の日本史で新たな着眼点を提示し、ベストセラーを記録した人物である。今回は、その世界史編ということで期待を膨らませて読ませていただいたが、逆説の日本史ほどの衝撃はなかった。

  もちろん、ピラミッドの建設理由や活版印刷が与えた影響など氏ならではの解釈も所々見られたが、かつて逆説の日本史を読んだ時に感じたバラバラだったシナプスが繋がる感じは少なく、逆説の日本史の内容を焼き直しているところも見られた。

  今後もシリーズは続いていくようなので、次作に期待したい。