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ハードルを越えられなかったプリズンブレイクシーズン5

 私は、プリズンブレイクシーズン1は海外ドラマの中でも1、2を争う面白さだと思っている。その後のシリーズもクオリティはやや下がったが、私の中では大変見応えのあるドラマだった。

 しかし、今回のシーズン5については、粗さが目立つ内容となってしまった。その主な原因は次の2つである。

 ❶話数が少ない

シーズン1や2、4と比べると話数が半分ほどで、脚本もそれに合わせてかなりシェイプアップされていると感じた。恐らく多くのファンが望むのは、大掛かりな流れの中での緻密なやりとりや頭脳戦であり、今作にもそれを期待していたが、そのファンの欲求を十分に満たすものではなかった。

 ❷これまでの主要人物の中で登場しない人、見せ場がない人がいる

 ネタバレになるので、名は明かさないが、これまでの主要人物全てが登場するわけではなく、登場してもあっさり退場したりする。個人的には、私の大好きなあの人物が一切出てこないのが一番残念だった。

 P.S. どうやらシーズン6が作成予定のようで、前述した「あの人物」も登場するようである。ぜひ、次こそファンを唸らせるような快作を期待したい。