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40年後の配置転換~運送屋から歌い手に転職したコハトの例から学べること~

 40年と聞いてすぐにピンとくる人は相当聖書の知識がある人だ。大昔、イスラエルという民族が荒野でさまよっていた年数だ。少し前にキャンプブームで山を買ったりしているyoutuberがいたが、40年間定住地をもたずキャンプ生活という驚愕の生活を送っていたことになる。

 そのイスラエル人も40年間遊んでいたわけではなく、様々な仕事割り当てられていた。そのイスラエル人の中にコハト人という氏族がいて、彼らに与えられた仕事が幕屋という神への崇拝に使う天幕をはじめ、様々な崇拝にかかわるものを運ぶ仕事が与えられていた。ちなみに、なぜ、その仕事が必要だったかというと、荒野での40年間は住む場所を転々としていたからにほかならない。つまり、定住先が決まればその仕事はなくなるということになる。イスラエル人の定住先が決まったのは荒野をさまよってから40年後の話なので、人によっては最高40年間続けた仕事を転職することになる。では、コハト人の転職先がどこかというと歌い手や門番である。(現在、JWの集会でも、集会のはじまりと中間、終わりに皆で歌う時間があるが、当時も祭りをはじめ歌う機会が多々あったようだ。)現在でいうと引っ越し屋がyoutubeの歌い手になったような感じだろうか。なかなかの畑違いである。

 しかし、少し考えてほしい。現在、すでに終身雇用は崩壊し、定年まで一つの会社で務める時代ではなくなっている。さらにはここの所のコロナ禍もあいまって、異業種からの転業を求められるところは少なくない。

 要するになにが言いたいかというと、ますます柔軟性と勇気が求められる時代になっているということだ。その重要性はイスラエル人の時代の比ではないだろう。

 畑違いの仕事に転職したコハト人の例は、今の時代を生き抜くヒントになるかもしれない。