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若者を囲い込みたいJW

 前回も触れた通り、日本のJWの主力は50代以上で若者は少数だ。さらにいうならその若者の大多数は世間で話題の宗教2世もしくは、生まれてまもなくか少ししてから親がエホバの証人となり、親から聖書を教えられた者と考えて差し支えないだろう。

 そんな少数の若者を、「出る杭は打たない」とばかりにどんどん登用していきましょうというのが先回の特別集会のテーマであった。では、それについての教会の真意はなんなのだろうか。

 端的に考えるならつまずいたり、余計なことを考える前にJWの中での成功体験や役割を与えて、離れるのを防ぎたいのだろう。ただ、小学生であれスマホで玉石混交な情報に触れている中でこの作戦がどこまでうまくいくのかはわからない。では、この作戦が成功しやすいのはどういう層かいうと、両親ともにかなり熱心なJWで、インターネット含め娯楽全般についても厳粛に規制して、言い方はわるいが半ば鎖国状態で育っているような層だと思われる。そういう層であればJWの活動一直線になりやすいので、とんとん拍子にJWとして進歩しやすいと思われる。

 それによる弊害はなにかというと、いわゆる世間の一般的な感覚や常識をもったJWはますます少なくなるということだ。

 気がつけば、監督しているのは世間知らずなJWばかりという状況に近い将来はなっているかもしれない。