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猫も杓子も開拓者

 開拓者といっても一般の人からするとなんのことかわからないと思う。JW組織において月に70時間(この3月からは50時間)無給で布教活動を行う人のことをそうよんでいる。ちなみに自分なんかは70時間になじみがあるが、ほんの20年少しまえは要求時間が90時間だったときもあり、その当時から考えると半分近く要求時間が下がったことになる。もちろん、要求時間が下がったとはいえ、模範的なJWでないとなれないという要件には変更がないと思われる。そして、非常に人間的な傾向だが、この開拓者になっているかどうかを一種のステータスと捉える傾向は少なくない。(一般の人にもわかりやすくいうと良い例えではないが、会社における役職と考えるとわかりやすいかもしれない。ここでの注意点は通常役職になると給料が上がることがあるが、JWにはそういった要素は一切ないということだ。むしろ、奉仕ばかりしているのでつつましい生活をしていることがほとんどだったりする。)

 話が脱線した。この変更の狙いはなんだろうか。先の年次総会ともかぶるが、すくなくとも要求時間の点でのハードルはさがる分、開拓奉仕が可能な人が増え、目標にしやすくなるという点が挙げられるだろう。要するに成員のやる気を高めたいわけだ。

 付随する点として、補助開拓者の要求時間も月50時間から30時間に変更になっている。体力に存分に自信がある人なら正社員として働きながら補助開拓奉仕も不可能ではなくなりつつある。

 かつてのスタンダードであるパートタイムの仕事をしながら開拓奉仕が過去になることもそう遠くはないのかもしれない。