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喜びを保つのが難しいコロナウイルス下での奉仕

 緊急事態宣言以後、奉仕のやり方に変更がもたらされて1ヶ月半以上が経とうとしている。これまで主体となっていた家々を訪ねることは自粛となり、電話や手紙がメインの奉仕になっている。

 今回の変更で最も大きな影響を受けているのは、開拓者と呼ばれる人たちである。開拓者とは、月に50時間ないしは70時間奉仕する人のことで、この時間数は一般にいうノルマのようなものである。開拓者になった以上は、原則その時間数を奉仕にあてなければならないのである。もちろん無給である。

 さて、ここからが問題で、家から家に訪ねていた時は、例えば、最初の1件を自宅近くではいり、そこから移動して奉仕し、最後の1件を再び自宅近くで入るなどして、時間の入れ方に工夫をもたらすことができた。(原則移動時間は奉仕時間に含めてよいことになっている)しかし、手紙や電話の場合、基本的に移動する必要はないので、これまで移動にあてていた時間も奉仕に充てる必要がある。

 そして、多くの区域でもそうだと思われるが、自宅に固定電話を引いている家はかなり減少しており、必然的に手紙の奉仕が多くなると思われる。当然、これまでのように直接話して、聖書の言葉を伝えるということは極めて難しくなる。

 もちろん、長年開拓奉仕をしている方なら、研究生もおり、聖書研究の時間もとれるのだが、まだ開拓奉仕を始めて間もない方だと、研究生もおらず、奉仕時間も満たすのは中々厳しいと思われる。

 今回のコロナウイルスは、様々な社会の仕組みに変化をもたらしているが、エホバの証人にとっても同様で、特に開拓者のみなさんにとっては厳しい日々が続く。