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例外だらけの記念式

 エホバの証人の公式サイトjw.orgに、続々と今年の記念式と特別公演(毎週日曜日に聖書講演が行われ、通常はいくつかの筋書きのストックが使いまわされるが、年に1回だけは、新作の筋書きで話が行われ、それを特別公演と呼んでいる)の情報が出されている。

 すでにご存知の通り、史上初のzoomでの記念式が世界中の多くの国で行われた。通常エホバの証人の記念式では、パンとブドウ酒が用意されるが、今回は、個人の家で行うため各自がパンとブドウ酒を用意しなければいけない。

 なかには、長老という監督の立場にあたる兄弟が手配したところもあるらしい。確かに、ブドウ酒といっても1瓶必要なわけではなく、グラス1杯か2杯あれば十分なので、何瓶かまとめて購入して分けたほうが合理的かもしれない。

 しかし、世界にはアフリカなどインターネットが十分に普及していない地域もある。そういう地域では、どのような対応がとられたかというと、テレビやラジオで記念式の話を放送するよう許可を求めたようだ。中には、記念式当日の始まる数時間前に許可が下りたところもある。

 今回は、新型コロナウイルスの影響でこのような処置がとられたが、今後も他のケースで同様の処置がとられる可能性は多分にあるだろう。集会のために皆で集まることは普通なようで普通でないことになりつつある。