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子どもを持つことがリスクになる時代

 聖書の中では、「結婚するなら苦難を招く」という言葉がある。もちろん、結婚の一つの側面について述べただけで、聖書は結婚を否定しているわけでもないし、別の聖句では、「子どもは神様からの授かりもの」であるということも述べられている。

 しかし、今回のコロナウイルスの影響で見えてきた思わぬリスクについては予期しておくべきかもしれない。

 ①里帰り出産の制限

 遠方に嫁いだ女性にとって地元の病院で出産できる里帰り出産を提供している病院があったが、今回のコロナウイルスの影響で受け入れの停止をしている病院が少なくない。また、そもそも分娩を制限している病院も出てきている。望む時に望んだ病院での出産が難しくなりつつある。

 ②学校・保育園・幼稚園の休校

 私の職場でも、コロナウイルスのせいで子どもを祖母・祖父にみてもらっている人がいる。このように周りに支援できる人がいればよいのだが、中にはサポートできる人がいない人も少なくない。当然、子どもが小さいと親は仕事を休まざるを得なくなる。それによる一時的な収入の減少も予想されるだろう。そもそも子育てにお金がかかるのは当たり前で、お金の話をするときりがないが、思わぬ収入減少のリスクがあることは予期しておくべきだろう。

 ③出産による輸血リスク

 ここからは主に輸血を拒否するエホバの証人向けの話になる。そもそも出産には出血が伴うもので、ある調査では1%前後の確立で輸血が行われているという報告もある。100回子どもを産んで1人の確率を高いと考えるか低いと考えるかは人それぞれだろう。ただ、少なくとも無輸血を前提で妊婦を受け入れている病院が限られてきていることは確かだ。

 

 子どもを持ち、育てることは普通の人にとっても大仕事だが、そこにエホバの証人という条件が付くことで、喜びも困難も増し加わる。時代が進むにつれ、ますますこの傾向は強まるだろう。