MENU

書評ーザ・物理入門ー志村忠夫著「いやでも物理が面白くなる本」

 子供のころに「なんで虹ができるんだろう、なんで電気は流れるんだろう」と漠然と浮かんだ疑問、そんな疑問に答えてくれるのがこの本である。夕日が赤く見えるのはなぜか、体重をゼロにする方法とは、人工衛星が地球を回る仕組みとは、そんな疑問に答えつつもっと詳しく知りたい人には参考図書の案内までついている。

 個人的に目から鱗だったのは、宝石の大部分が身の回りの物質からできているという話。では、どうしてあんなに綺麗に見えるのかというとごくわずかな不純物が宝石を綺麗にみせているのである。

 

  「異質なモノこそが色や味を添え、また母体や組織に思わぬ力を発揮させる」

 -出典:志村忠夫著「いやでも物理が面白くなる本」,講談社,210