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政教分離がマイナスに働きそうなJW

 既に昨今の報道でもある通り、JW二世問題が国会でも取り上げられるなど、大変注目を集めている。あの旧統一教会が解散命令請求までいったことを考えると政治的後ろ盾は全くないJWに同じ処置を下すことは、統一教会よりもはるかに容易いかもしれない。

 政治にかかわらないというのは、JWの特徴でもあったが、それは同時に政治家にとってJWに厳しい処置をとってもあまりマイナスがないことを意味している。それどころか現に苦しんでいるあるいは苦しんできたJW二世を救済するという大義名分で厳しめの対応を取る可能性は大いにあるかもしれない。まさかJW自身の根もないというよりは根も葉もあるかもしれない事でこんな事態になるとは思いもよらなかったが。

 JWにとって不利なのは、昔の資料が鞭を勧めてきた根拠として用いられている点だ。もちろん、現在は見解が変更されている部分もある。また、組織としては強制ではないというスタンスなのかもしれないが、第三者がどう判断するのかは別問題だ。あくまでも組織のスタンスではなく、第三者はどう評価するかという点が肝になる。

 そしてその状況証拠を積み上げた場合、JWにとって不利な状況にしかならないというのが末端JWの意見だ。早めに落としどころをつけた方が傷口は浅くすみそうな気もするが、どうもJWの対応を見ていると長期戦になりそうな気がする。

 仮に解散命令が出た場合、税制面での組織としての優遇はなくなるが、集会や奉仕など宗教活動は継続可である。資金繰りが苦しくなることで、王国会館が売却され、遠くまで集会に行かないといけないという状況はあり得るかもしれないが。

 これがJWにとって精錬への課程なのか終わりの始まりなのかはわからないが、日本のJWにとって転換点を迎えていることは確かだろう。