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開拓者が開拓者じゃなくなる日~開拓奉仕の要求時間引き下げについて~

 正規開拓者ときいても一般の人には何の話かわからない人がほとんどだろう。

 月に70時間無給で布教活動に携わり、組織から選ばれた人のことを正規開拓者と呼んでいる。ちなみに時間さえはいれたば誰でもできるわけではなく、一応JWの中でも模範的な人という付帯条件がある。(正規開拓者以外にも、要求時間が50時間の補助開拓者、要求時間が月に130時間以上だが、生活費について少額の給付金がある特別開拓者という制度もある。)

 さて、近年の物価高騰の余波をうけてなのか、最近この要求時間について変更の知らせがあった。これまで月に70時間だった正規開拓者の要求時間は50時間に、月に50時間だった補助開拓者の要求時間は30時間に変更になった。

 実際この変更の効果は抜群なのか、私の近隣ではその地区のJWの半数以上がなんらかの開拓奉仕を行っているという状況になっている。

 信者の意欲向上というねらいがあったならひとまず成功とみていいだろう。もちろん、その布教活動が成果につながるかどうかはまた別の話だ。

 さて、この先も要求時間が引き下げられる可能性はあるだろうか。昔からJWをしている方なら知っている通り、この要求時間はかつても引き下げが行われてきた。かつては、正規開拓者の要求時間が90時間だったのが70時間になり、今回50時間に変更になった。そして、これから社会情勢含め先行きが明るいかといえば答えはNOだ。ますます普通の生活を送るのが困難になってくると予想される。個人的にはさらに要求時間が引き下げられる可能性はある考えている。

 一般の人には理解しにくいかもしれないが、かつては、正規開拓者といえば一種のステータス(そういう見方自体がおかしいのだが笑笑)だったが、そんな時代は変わりつつある。