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独裁の限界〜ウクライナ危機で感じたこと

 日本に生まれ育ったものとしては、時々外国の政治決定のスピード感に驚きを感じることがある。新型コロナの対策然り、また、それに伴う補助金然り日本の政治決定の遅さが表れていると感じた人もいるかもしれない。

 ちなみにスピード感というで点では、中国はじめトップダウンで物事が決まる国に勝つのは難しい(そもそも早ければ良いという話ではないかもしれないが。)

 さて、今回のウクライナ危機ではトップダウンで物事が決まる国の一つの弱点が露呈している気がする。1人の権力者が絶大な権力を持ち物事を決めていく、これの最大の弱点は、その権力者が不完全でいずれは衰える人間であるという点だ。もちろん、その権力者が冴えに冴えている時ならうまくいくかもしれないが、残念ながら、不完全な人間は加齢や老化に勝つことはできない。(そういう点では、完全なイエスが地上を治めるという聖書の希望は理にかなっている。)

 果たして衰えた独裁者の末路はどうなるのか、いずれにしても混沌は必至かもしれない。