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どうして人は人を中傷するのかという話~1億総匿名誹謗中傷社会より愛をこめて~

 JW2世は自己肯定感が低い言われることがある。これには、厳格すぎる親の教育やそもそもが罪と死の奴隷状態から始まるというキリスト教の根底の教理、厳しい聖書の基準とそれに達しないことからくる罪悪感など様々な理由が考えられる。

 もちろん、聖書は「隣人を自分自身のように愛さなければならない」という言葉があったりして、過度に自分を貶めることは決して聖書の教えではない。では、どうして前述のように感じることがいうとその一つには聖書の教え方に問題があると思われる。また、日本人は他の国の人と比べて、おおむね真面目過ぎるところがあり、そもそもの国民性として自己肯定感が低いということも考えられるだろう。

 では、そんな自己肯定感が低いJWがどうなるかというと、人によっては鬱病になる人もいれば、奉仕や集会に参加してもそれを楽しめないという状況になったりもするが、おおむね内に内に閉じこもる傾向が多い気がする。

 では、自己肯定感が低いJW以外の人はどうなるかというと、これも人によって異なるかもしれないが、そのストレスの表出方法の一つにタイトルにもあるように他人を攻撃する人もいるというのが今回の話だ。

 自分が肯定されない→自分は不幸だ→他人の幸せを喜べない→自分より不幸な人を見て安心するといった具合に負の連鎖が続く場合がある。そして、インターネットという道具が誕生する前は、他人の不幸を望むといってもそれを表現する手段もごく限られていたので、問題にならなかったわけだが、1億総マスメディア化し、匿名でいくらでも発信できる現代では、いとも簡単にその負の感情を発散できるわけだ。喫緊での皇室をめぐる誹謗中傷などをみるとさもありなんという状況だ。そして、非常に残念なことに昨年はおそらくその誹謗中傷が原因で命を絶ってしまった方がいる。

 負の感情がいとも簡単に発散できる今だからこそ私たちは、それを自分の中で燃え立たせないよう注意しないといけない。同じ轍を二度と踏んではいけないのである。