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情報統制は是か非か

 今回の地区大会では、SNSはじめインターネットの使い方についても注意喚起がなされていた。googleで「エホバの証人」と検索しただけで、玉石混交の情報が出てくる状況を考えるとやむを得ないともいえるだろう。しかもサジェスト(検索されやすいワードが自動ででてくる)のおかげで、エホバの証人という存在が一般的にどう思われて、どんな風に検索されているかもわかるおまけ付きである。

 これを情報統制ととらえるのは言い過ぎかもしれないが、第三者の目で客観視できなくなるのは個人的にはかなり危険だと感じている。なんでもかんでも組織の指示にただ従うだけ、もちろん従うことは大切かもしれないが、それだけでは、本当の思考力や信仰は培われない。その背後に聖書のどんな原則があるかを考えなければならない。

 会社におきかえるとわかりやすいかもしれない。なんでもかんでも上司の言うことに従う社員とその指示が常に社長や会社全体の方針に適しているのか、反社会的な行為ではないのかと考えている社員では本当に有能な社員はどちらだろうか。おそらく、利益のためなら多少の反社会な行為も厭わないという一部ブラック企業を除いては、たいていの場合、後者の方が真に優秀な社員ではないだろうか。(残念ながら日本では前者を評価する会社の方が多いという現実はひとまず置いておこう)

 「井の中の蛙」ということわざがあるが、客観的に物事をみれないJWが増えないことを心より願っている。