ハルマゲドンがいつ来るのかはエホバの証人ならずとも関心のあるテーマだと思う。
興味深いことに聖書の中では、ハルマゲドンの時期について一つの足掛かりとなる情報を示している。それが、マタイの聖句にある「これらのすべての事が起こるまで、この世代は決して過ぎ去りません」というイエスの言葉だ。
※ここから先のお話は、聖書の基礎知識がないと難しいです。背景がよくわからない方は、オンラインライブラーで検索し、「世代」で調べてみてください。
このイエスの言葉の中の「この世代」というのがどの世代かがわかれば、ハルマゲドンの来る時期もおおよそわかるのではないかというわけだ。
現在の説明では、この世代には、2つのグループがあり、1つ目のグループは1914年に生きていてかつそれまでに選ばれた人たち、2つ目のグループは1つ目のグループが生きている間に選ばれた人たちというものだ。
ちなみにこの予言については何度か解釈が変わっていて、上記の解釈が現時点では最新のものである。
これを始めて聞いたときに思ったのは、2世代が重なるというのがありなら、今後の状況次第で3世代が重なるというのもあり得るのではないかということだ。
もちろん、現在理解の変更は行われていないし、その気配もない。ただ、このイエスの言葉一つをとって、終わりは自分が生きている間にくるとせっかちに考えてしまうのは危険な気がする。もとより、イエスは終わりがいつ来るかの手がかりを与えるためにこの言葉を述べたのではないということを思いに留めるべきだと思う。
この組織に長くとどまっている方なら、聖書の言葉について理解の変更が何度か行われてきたことをよく知っているはずだ。今後、「この世代」についての理解が変わらないという保証はどこにもない。それだけを頼りにタイムリミットを特定しようとするというのは非常に危険なのである。