エホバの証人の家庭で育った子どもはエホバの証人2世と呼ばれている。そんなエホバの証人2世にもいろんな状況の人がいる。
①エホバの証人として真面目に集会に行き、10代・20代でバプテスマを受け、この組織や教えに対して何の疑問も持っていない人
②小さい頃は集会に行っていたが、今は行っておらず、バプテスマも受けていない。あるいは、バプテスマを受けたが、今は交わっていない人
③バプテスマを受けているが、どこまでクリスチャンの活動に携わるべきか決めかねている人
今回の内容は、③の人向けである。
一口にエホバの証人といっても色んなライフスタイルの人がいる。普通に正社員として働きながら集会・奉仕に参加している人、仕事はセーブして奉仕にたくさん時間を費やしている人(月に70時間を無給で奉仕する人を正規開拓者と呼んだりもする)。
そして、ここからが問題なのだが、少なからずの2世の人が割と高めの目標(例えばさっき挙げたような正規開拓者など)を励まされる場合がある。もちろん、ちゃんとその目標を達成するだけの下地があれば別なのだが、多くの場合、そうでないことがある。いうならば、「まだ、マラソン始めて半年です」という人に、フルマラソンをすすめるようなことがあるわけである。
多くの場合集会にも行って、バプテスマを受けている2世のエホバの証人は、親に従順な人が多いので、その高い目標を目指してかえって潰れてしまうという結果が少なくない。
より高い目標を目指したがために、エホバの証人を辞めてしまうというのは実に皮肉なことだと思う。
要するに何が言いたいかというと「無理なことは無理といおう、したくないことはしたくないといおう」ということだ。親は自分の人生の責任をとってはくれないのだから。
「こんな当たり前のことをわざわざ書かなくてもいいだろう」という人はわりと幸せな人かもしれない。
生まれ育った環境、親の教え、その他さまざまな理由で、そんな当たり前のことを言われないと気づかない人、あるいは、気づかなくなる人も世界にはいるのである。