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なぜ今カンボジアなのか。真面目に考察してみた。

 もう10年前の話だが、当時働いていたのがJW関係の会社ということもあって、自費で外国へ渡り、奉仕をしている人が数名いた。日本でお金を貯めるときはその会社で働き、たまったらまた海外で奉仕するというのが一つのパターンであった。

 そして、その海外渡航先として選ばれていた中にカンボジアがあった。その頃はまさかこういう形でその国の名前を聞くとは思いもよらなかったが。

 発表にあったとおり、カンボジアで奉仕できる奉仕者を組織は募集しているようだ。

ポイントは、・組織が率先して募集は募るが、生活費含め費用は自己で賄う必要があるという点だ。つまり、10年前海外に行っていた同僚と形としてはそれほど変わらない印象だ。

 発表の中では、カンボジアの必要が大きいという点が強調されていた。実際、エホバの証人の布教活動の成果が公表されている東南アジアの国々の中では、エホバの証人1人あたりの人口割合はカンボジアが1位なので、必要が大きいことは間違いないのだろう。(ちなみに2番目はタイだったりする。)しかし、東南アジアからもう少し枠を広げると、バングラデシュはダントツで必要が大きく、人口も経済も右肩あがりのインドも必要が大きかったりする。

 治安の面では、外務省のホームページによるとカンボジアはレベル1の十分注意レベルだが、タイなどは、一部地域を除いてそのレベル1にも該当しない地域がほとんどで、特段カンボジアが安全という印象はうけない。(ちなみに必要の大きいインドも大多数の地域はレベル1だ)

 宗教面で考えるとカンボジアは大多数が仏教徒であり、改宗が難しいイスラム教徒の国々よりは可能性があるという判断なのだろうか。

 少し前の情報だが、カンボジアの平均月収が月1万後半~2万円だったそうなので、生活レベルは先進国と比べると開きがあることがわかる。もちろん、昨今の物価高騰で生活費も多少上昇しているかもしれないが、少なくとも数百万円貯金があれば、数年はむこうで十分奉仕することは可能だろう。今回のキャンペーンに選ばれた国は、日本以外の先進国も入っていたので、このあたり、先進国で奉仕する比較的ゆとりのあるJWを対象に考えているのかもしれない。

 疑問点は、今後、カンボジアの治安や感染症の流行次第ではキャンペーンは中止になる可能性もあるのだろうか。

 いずれにしてもキャンペーンが無事に終わることを願うばかりだ。