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ジャンプ史に残る奇想天外な展開をみせている鬼滅の刃

 ※一部鬼滅の刃のネタバレを含んでいるので未見の方はご注意を

 

 ドラゴンボール、ワンピース、ナルト、BLEACH・・ジャンプの人気漫画といえば数え上げればきりがない。そのジャンプの歴史に名を刻もうとしているのがタイトルの鬼滅の刃である。同時に読者を裏切る展開をみせていることでも話題を集めている。

 ①ラスボスクラスの敵が逃亡

 今戦っている敵が果たしてドラゴンボールで言う所のセルなのかブウなのかはまだ分からない。ただ、話の流れからしてラスボスもしくはそれクラスの敵であることは間違いないと思われる。そのボスが一目散に逃亡する姿を見て読者は度肝を抜かれたと思う。もちろん、敵が逃げるというシーンは、ドラゴンボールの桃白白やジョジョの奇妙な冒険のディオなど、これまでにも例はあったが、鬼滅の刃の場合、ラスボスクラスの敵が凄まじい逃げっぷりをみせたので注目を集めていると考えられる。

 ②勝因は薬

 敵を倒すには必殺技があり、もちろん鬼滅の刃にもそれは存在する。しかし、鬼滅の刃が他の漫画と異なるのは、最終的にラスボスクラスの敵を倒した最大の勝因が必殺技ではなく、とある薬という点だ。より強いものが最終的に勝つというスッキリした展開を予想していた人にとって、また、自分より強いものに知恵を使って勝つという展開を予想していた人、双方の人にとって期待を裏切る展開になったと思われる。

 ③ラスボスクラスの敵が自分を倒した主人公に思いを託す

 多くの場合、敵には敵の目的が、主人公には主人公の目的があり、それは相容れないものなので対立しているはずなのだが、鬼滅の刃の場合、ラスボスクラスの敵が倒される間際に主人公に思いを託していく。理由を聞けば納得できなくもないのだが、ここまでして何かを残そうとする敵の執念と予想外の展開に驚いた人も多いのではないだろうか。

 

 前述したようにまだ連載中の作品であり、どこまで続くのかはわからない。また、今の展開が是なのか否なのかを評価するにはもう少し時間が必要であると思われる。いずれにしても今後も大注目のである。