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ウルトラマンと仮面ライダーの違い~シン・仮面ライダー鑑賞後より~

 去年の6月ごろだろうか。現在のシン・仮面ライダーの公開に先駆け、初代仮面ライダーyoutubeでの公開が開始された。仮面ライダーをじっくり見たのはその時が初めてだったが、その時からある違和感を感じていた。

 昨年、シン・ウルトラマン、今年、シン・仮面ライダーを見てその違和感がはっきりしたので、言語化したい。

 それは、ヒーローの戦うきっかけが受動的か能動的かだ。シン・ウルトラマンは、キャッチコピーの「そんなに人間が好きになったのか」ということからもわかるように、まず、ウルトラマンが人間のことを好きになったというきっかけがある。

 では、仮面ライダーはどうだろうか。初代仮面ライダーの本郷猛は自ら志願して改造人間になったのだろうか。答えは否だ。彼は、ショッカーがたまたま目をつけて、拉致されて改造手術を施されたに過ぎない。もし、彼がショッカーに目をつけられていなかったらきっと仮面ライダーにもならずに平和な日常を送っていたのかもしれない。

 能動的なヒーローと受動的なヒーロー、この対比は実に印象的だ。令和の時代に受けるのは意外と後者かもしれない、そんなことを思いながらシン・仮面ライダーを見終えた。