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ブレイクアウトルームに正解はあるのか

「アーメンダッシュ」という言葉を聞いたことはあるだろうか。エホバの証人の集会の最後は祈りがささげられ、その祈りは「アーメン」で結ばれるわけだが、終わった瞬間に帰ることをうちの地方ではアーメンダッシュと呼んでいた。では、集会がzoomになって、この習慣がどうなったかというと、退出のボタンさえ押せば、アーメンダッシュができるわけなので、非常にハードルが低くなったといえるだろう。

 で、ここからが本題でそもそもの集会の目的は、学びだけでなく、他の人との交流も目的の一つでもあるので、どこの会衆でもあの手この手で交流を促そうと工夫がこらされていたりする。その一つが集会後にランダムに振り分けられるブレイクアウトルームというわけだ。

 ただこれにも弊害があって、冒頭にもあげたように一定数アーメンダッシュする人もいるので、そもそもいつも残る人は同じ人で、ブレイクアウトルームも同じようなメンバーになりがちというのがどこの会衆でも生じていたりする。しかも、zoomなので、基本一度に一人しか話せないし、皆にも聞かれるしで、人によっては余計ストレスがたまるという人もいるかもしれない。このあたり、自分を孤立させないというのは、とても大切なことだが、制限された中でのコミュニケーションはなかなか難しい。

 というわけでどこの会衆もzoomでの交流の仕方を色々工夫しているようだが、決定打が見つかるにはもう少し時間がかかりそうだ。