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過去の罪との向き合い方が下手糞な日本人

 以前、どこかのブログで「日本人は謝り方が下手糞なので、いまだに中国や韓国に第二次世界大戦の時のことでネチネチ言われている。」というのを見たことがある。たしかに、別に戦争犯罪を犯したのは日本だけではないし、単純比較はできないが、ホロコーストの件など、日本と同等かそれ以上に重たい歴史を持っているドイツは、日本ほど過去にとらわれずに歩んでいる印象がある。

 これに限らず、日本人では過去の罪や不祥事との向き合い方が下手糞な気がする。テレビで過去に不祥事を犯した芸能人が出ている時に、どうしても過去の不祥事が頭をよぎる人は少なくないだろう。会衆に罪を犯して復帰した人がいても、その過去が頭をよぎる人は少なくないかもしれない。

 その原因について考えてみると、どうも日本人は切り替えや割り切りが苦手な気がする。このあたりは、最近でこそワークライフバランスが叫ばれているが、ひと昔前は残業が当たり前で仕事と私生活のオンオフの切り替えができていなかったあたりにも表れているだろう。仕事は仕事、休みは休みといった具合で、すっきりと切り替えることができればいいのだが。

 過去の罪から当人は教訓は学ぶべきだし、同じことを二度としないよう自戒すべきだが、他者がその人を見る目についてはフラットであるべきだと思う。余計な先入観は邪魔にしかならないのだから。