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謎moveが続くjw

 新型コロナウイルスに対してエホバの証人の組織は、石橋を叩き過ぎるぐらい用心深い対応をとっている。集会がズームになり、家から家の奉仕は中止になっている。喫緊の発表では、非常食の備蓄を勧めたり、なるべく外出の機会を減らすにようにするなどかなりコロナ対策について踏み込んだ発表もしている。さながらエホバの証人の組織の中では、緊急事態宣言が出されているような雰囲気だ。

 これほど用心深い理由は何か。そもそもエホバの証人の共通の概念として、自分の命は神から与えられたものという理解があるので、命を大事にする行動をとるというのは当然といえば当然といえる。日本社会では、経済を回すか命をとるかという話題がよく聞かれるが、エホバの証人の場合では、その二者択一は間違いなく後者をとるはずだ。

しかし、本当にそれだけなのだろうか。

 

 ヒントになりそうなのは、直近の巡回訪問で、コロナウイルスの後にハルマゲドンが来るかもしないという意気込みで奉仕を行うよう励まされたことだ。確かに、今のような危機的な世界の状況は、皆に緊急感を高めてもらうために話の中で用いられやすいといえる。しかし、緊急感をあおりすぎるのは危険だ。聖書にある通り、延期される期待は心を病ませるからだ。

 エホバの証人の大多数は良くも悪くも従順で真面目だ。今回の一連の発表がみんなの緊急感をあおりすぎる結果にならなければよいのだが。