月に70時間を無給で布教活動に費やす人をエホバの証人の世界では開拓者と呼んでいる。
月に70時間となると、単純計算でも1日2時間以上を布教活動にあてる必要があるので、多くの場合は、週3-4日のパートタイムの仕事をしながら生計を立てることになる。
日本のエホバの証人は21万人だが、このうち開拓奉仕をしている人は、6万人ほどで、およそ3.5人に1人が開拓奉仕をしていることになる。
余談だが、韓国も10万人のエホバの証人のうち、開拓者は4万5千人ほどで日本と同様開拓者が多い国になっている。この辺りは、アジア圏特有の真面目さが前面に出た結果かもしれない。
ここからが本題だが、開拓奉仕の醍醐味は他の人に聖書の音信を伝えることだと思う。では、日本でそれほど多くの人が耳を傾けるかというと、答えはNoだ。そのため、多くの開拓者は、海外に活路を求めようとする。日本国内での奉仕で喜びを保つのは中々難しいのである。